広島県 廃墟 大久野島(毒ガス島)旧陸軍忠海兵器製造所(記)
- 2004年3月の手記より。
瀬戸内に浮かぶ周囲4kmほどの知る人ぞ知る小さな島、通称「毒ガス島」。正式には「大久野島」という。戦時中は島全体が毒瓦斯工場(東京第二陸軍造兵病廠忠海製造所)として稼動していた。この工場では各種毒ガスや風船爆弾などが製造されたが、イリペットの生産に最も重点をおかれたという。現在も貯蔵庫や砲台の跡などが当時の面影を残している。ちなみに、毒ガス島の歴史などに関する詳細については、毒ガス島歴史研究所のホームページをご覧になると良いだろう。
この島には何故か野生の兎が繁殖していたりもする。不思議な島である。小学校で飼われていたものとする説と毒ガスの実験動物とする説とがあり、どちらかは不明である。ともかく、やたらに可愛いので、兎と戯れてばかりいると日帰りで島全体をまわれなくなる。本当を言うと島には「休暇村」があるので泊まってのんびり散策したいものである。
何故毒ガス島なのか?何故行こうと思ったのか、未だに以って動機は不明である。基本的に僕は探検が好きなのである。敢えて言うならば「そこに毒ガス島があるから」。前日の夜、妙にドキドキしている自分が居た。毒ガス・・・何だかデンジャラスな響きではないか。
明日死ぬかもな・・・
そんな風に紫煙を燻らせながらとりとめもない思索に耽っていた。
とりあえず「遺書」を書いておこう。
「父上様、母上様、三日とろろ美味しゅうございました。干し柿、モチもおいしゅうございました。(以下略)」
身辺整理もしておこう・・・ 部屋を掃除して、書籍の類も整理して・・・
今回はB級観光好きのMAMAKO女史と「毒ガスツアー」に行くことになった。 11時、三原で待ち合わせして、三原港へ。切符を購入し、しばらくすると高速艇が来た。約40分の後、大久野島に降り立ったのは二人だけだった。
周囲4kmの小島なのでサクッと周れると思っていたのであるが、思わぬ障害があった。
兎である。
やたらに可愛いし、一日戯れていても多分飽きないであろう。なつくわけでも無く、拒否するわけでもなく、彼等は僕等に微妙な距離をとる。近づいては離れ、近づいては離れ、の繰り返しである。まるで麻薬のような「兎のわざ」に酔いしれる僕等がいた。
この島では兎が野生化している為、何処に行っても兎に出会う。驚いたことに、僕らがゼイゼイ言いながら登りつめた展望台の所にもちゃんと生息していた。まさに「野うさぎ」である。そんな「兎のわざ」に翻弄されつつも、ツアーは続く。
砲台跡を順に周り、長浦貯蔵庫跡へ。異常なまでの存在感に畏怖を感じるほどである。
デカイ・・・
結局、今回のメインにすべきだった発電所跡は周辺の道路工事の最中だった為、ガードマンのおじさんの目が光っていて調査は不可能だった。
また来たいなと思った。大久野島って・・・いい島だなあ・・・。
































